vo.1 身につけてきた処世術はうつくしいと

行き先やスタイルや構成未定のまま書き続けていく予定。今回は処世術の話など
やまだしん灸 山田朋美 2024.06.22
誰でも

vol.0へのご感想ありがとうございます!

みなさまのやさしさが身にしみます、、、

うにゅ〜っと出されたvol.0を読んで、ご感想をお寄せくださりありがとうございます。

ある方は「vol.0なんだね!」と。

特に何かの意図をもって0にしたわけではなかったのですが、なんとなく、1にするには何も決まってなさすぎる気持ちがそうさせました。でも、未だに何も決まっていないので、ずっとvol.0-1、vol.0-2、vol.0-3な気分で書いていきます。

ある方は「おもしろかった! みんなのああゆうこと(どうしてそれをすることにしたかの理由や思考の変遷など)知りたいよね」と。

たしかに!と思いました。人の脳内を少しでも垣間見れることっておもしろいなと思っていて、その人ならではの思考のむすびつきや、連想や、行動の源泉みたいなものをどんどん読み聴きしたいなという気持ちがむくむく。

ある方は「わたしも、子どもの頃の◎◎の体験を思い出しました」と。

そうなんです!わたしは、わたしの体験やひとりごとをみなさんに知ってもらいたいのではなく、みなさんのそういう、個人的な体験を思い出すきっかけにしていただけたらなと思っています。今日のテーマにも関わるのですが、自分だけの体験やそこから得たことって、本当に、自分だけの宝物になっていくから。

ある方は「見切り発車、いいですよね〜」と。

ご自身を奮い立たせる意味でも、見切り発車にて先陣をきったわたしをほめてくださいました!まだまだ見切り発車は続きます。全国の見切り発車バンザイな方々、いつでも仲間入りお待ちしております(笑)。

レターへのコメント投稿もありがとうございます!コメント公開OKな方には、返信させていただいているのでご覧ください◎

インナーチャイルドのしくみ

え、突然、インナーチャイルドの話!?と驚かれるかもしれない、、、

でも今日のテーマについて書いていくとき、必ず触れることになるインナーチャイルドの話を少し書きます(ここでプシュッと、辛めのジンジャエールを開けました←要らない報告も入れていきますね)。

インナーチャイルドって聞いたことありますでしょうか?

「自分の中の内なる子ども」と言われることもありますが、わたしが勉強したインナーチャイルドの定義は「未消化の感情」を指します。未消化の感情と聞いて、みなさんはどう思われますか?

わたしは最初、自分にはそんなのないかな?と思っていました。でも、心底そんなのないと思っている人は、この言葉にも出会わずに生きていくと思いますし、今は、いや、ありすぎる、と思っています。自分自身を感じていくと、どうしても、いや、ありすぎる、となります。

で、そのインナーチャイルドというのは、幼いころ(それは、生まれたときという記憶のないときに遡る場合もあります)に出し切れなかった感情が自分の中に残っていて、解消されるまでずっと残り続けると考えられています。そして残り続けているインナーチャイルドが、その感情を味わうべく同じような体験や出来事を招いていくのです(招いていくというと、引き寄せるみたいなことになりがちですが、というより、自分で選んでしまう、みたいな感じかな)。

それは主に、マイナスの感情と分類されるような居心地の悪い感情であることが多いです。だから、同じような体験や出来事がまた起きたときに、同じようにいやな気持ちになる、というようなことです。いやな気持ちになることって、できるだけ避けたいですよねえ。

大元のインナーチャイルドがあるなら、それを解消してしまえば、その後は同じ感情を味わうことなく過ごせるということ、ですよね、シンプルに考えると。

解消の方法はいくつかあるのですが、まず一番大切なのは「認識すること」。インナーチャイルドがあるということを認識する、それだけでけっこう変化が起きていきます(ほかには、感情日記をつける、過去にさかのぼってイメージワークをする、カラーセラピー、音叉、アロマ、などなどいろいろあるのですが、あまり学んでいないので、このくらいの紹介にしておきます)。

認識し、それが癒えたとき、同じ体験や出来事が起きなくなる、というのが最終点かな。

わたしはこの考え方を、ホメオパシーの学校のインナーチャイルド講座で学びました。一応、受講した講座はセラピストを養成するものだったのですが、わたしは当時セラピストなんてなれるわけないと思っていたので、自分のために受けました。

すごくかんたんにまとめると、インナーチャイルド、こんな感じです。

少しだけ例をあげます

たとえば、姉のAさん(18歳)と、妹のBさん(15歳)がいたとします。

「外から見ると」Aさんは、勉強も運動もできて優秀。学級委員や部長など、率先して務めるタイプ。まじめで正義感が強くて、「頼りになる」と周りから言われるほど自分をもった人。

「外から見ると」Bさんは、人たらしで、内申点がよい。ユーモアがあってムードメーカーで、「太陽みたい」と周りから言われるほどの明るい人。

この2人の、ありえそうなインナーチャイルド(=未消化の感情)を一部考えてみようと思います。

Aさん:いつも人から頼られてばかりいるのが重い。失敗ができないから怖い。弱音が吐けなくて苦しい。吐くときらわれる気がする。妹のBさんはそんなに勉強もできないのにすごく親から愛されているように見えて、自分のがんばりがバカバカしく思える。

Bさん:いつも成績優秀なAさんと比べられて、勉強ができない自分がいやになる。でも勉強もしたくないからそんな自分にもいやになる。誰からも頼りにされず、笑っているだけで何もできないと思われている気がして辛い。成績がよいAさんばかり褒められているのが悔しい。

など。

ここに書いたのは、シンプルに考えたときにありえそうなものばかりですが、もっともっと、あたりまえに自分が、自分の前提としてもっている感情とかもあります。

たとえば、Aさんの場合は「わたしは強くないと愛されない」とか、Bさんの場合は「わたしは無力である」とか(おお、こう書いてみると、どちらの言葉もずっしりきますな、、、。きっとわたしにも両方あるのだと思う。いや、あるなあ〜)。

ということで、まずは、これらの感情を「ある」と認識することが、解消の1歩となります。

インナーチャイルドから身につけてきた処世術

それでようやく、今日のテーマにたどりつけた!

インナーチャイルドって、それはあたりまえに癒すもの、として捉えてきたし、もっともっと細かいインナーチャイルドにも気づいて解消していかねば!そうしないと、同じ体験ばかり、同じ気持ちばかり味わって、どんどん重く苦しくなっていくみたいに思っていたのですが、、、

ふと立ち止まって考えてみると、Aさん、Bさん、どちらも「外から見ると」の部分って、すてきだなと思ったんです(今、文を書きながらそう思ったのではなく、そのような体験が実生活の中で起こりました)。インナーチャイルド癒しにばかり目を向けているということは、今の自分をそのまま生きていることとはちょっと違うなあと思いました。その「癒さねば」という気持ちこそが、どんどん重く苦しい現実をつくっていってしまうのでは、、、?と。

インナーチャイルドがあったからこそ、そういう自分でいることで、周りと関わりあってきたんだな。それは、それぞれに考え対応し、身につけてきた処世術なんだ!と。その上でとってきた行動がつくってきた人生は、やっぱり唯一無二のものだし。

インナーチャイルドが「ある」ということ、それ自体を認識することはとても大切。その上で、インナーチャイルドがあるからこそ選んできた自分の行動や生き方を、もう少し愛でてみて、それから手放すなり、持ち続けるなり、決めたらいいのだと思うようになりました。

インナーチャイルドの勉強を始める前の「わたしにはそんなのないかな?」と思っていた自分は、むしろもったいなくて、「いや、ありすぎる」と思っていると、ポテンシャルがあるように思えていいなあ。

でも、もちろん、その処世術に自分を合わせに行く必要もないし、無理があるのだったら、まずはインナーチャイルドを認識して解消していこうとすれば現実が変わって行くのかなと思います。処世術は結果でもありますからねえ。

とにもかくにも、身につけてきた処世術は、とってもうつくしいものである、と言いたい。

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